高所潜水 アルティチュード
高所潜水 山岳地帯の湖など海抜300メートル以上の高所で潜るダイビングは、潜るときになぜ注意が必要か
海抜0メートルの地表の気圧を1とした場合(低気圧などで変化する)
1平方センチ当たり空気の重さ1キロの加わります。 大気圧です。
ダイビングで潜ると10メートルで1キロの水の重さが加わります。水圧です。
海で潜る場合10メートルの深さでは大気圧1+水圧1で2気圧となります。
20メートルでは 大気圧1+水圧2 で3気圧になります。
では湖で潜る場合はどうでしょう
かりに0.5気圧の湖で潜った場合(チチカカ湖で約0.6気圧)
10メートル潜ると大気圧0.5+水圧1(淡水と塩水の比重は無視します)
10メートルで 1.5気圧です
20メートルで 2.5気圧となります。
一見すると湖の方が圧力が低く安全に思えますが・・・
海で潜った時は
10mの2気圧から水面の1気圧に戻るので記2/1です
20mと3気圧から水面1気圧に戻るので3/1です。
では0.5気圧の湖ではどうでしょう?
10mの1.5気圧から水面の0.5気圧に戻るので1.5/0.5で3/1
20mの2.5気圧から水面の1気圧に戻るので記2.5/0.5で5/1となります。
つまり大気圧0.5気圧の湖で潜った場合10メートルは
1気圧の海で潜った場合の20メートルに相当します。
20メートルでは40メートルに相当するわけです。
20メートルのノンストップリミットは45分
40メートルのノンストップリミットは9分です。
減圧症のリスクは高所の湖で潜る方が深さだけを考えるとまします。
飛行機に乗った時にも同じ事が言えます。
JALの国際線の機内圧は0.8気圧です。
つまり、20メートルの海で潜って、すぐに飛行機に乗ると
3/0.8で約分すると4/1になり、30メートル潜ったのと一緒です。
飛行機に乗った為に減圧症を発症した人を何人も知っています。
今のコンピューターは高所でも自動で計算してくれるし、飛行登場禁止時間の表示がでたりします。
しかし、減圧症の発生は統計学上の数字です。
絶対はありません。
正しい知識で余裕を持ち、安全に楽しく潜りましょう!!
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